3 かんきょうがちがう
にわとりが生活するかんきょうは、快適にたまごを産んでもらうために大切な場所です。たかはしたまごの鶏舎は、オープンエア型で、きわめてゆったりとした空間の中に、夏は暑く、冬は寒い、自然のままの環境を再現しています。
たかはしたまごの鶏舎は、温度湿度、空気、採光を人工的に管理せず、自然のままのオープンエア型です。最近流行の経済効率最優先の環境人工管理型(超高密度飼養、完全自動化)の鶏舎ではありません。
放し飼いではなく、ケージ飼いです。でも坪当たり 羽と、業界の平均値 羽よりずっとのびのびしたスペースで飼っています。
このように垂直方向に一段しかないケージを一段飼いといいます。積み重ねて、二段〜六段以上の鶏舎が他所では当たり前となっています。
太陽の光がさんさんと降り注いでいます。にわとりも陽に当たるのが大好きなのです。上のビニールダクトからは、真夏の暑い日に涼しい風を吹き込むためのものです。
    放し飼いのたまごはおいしい !!??

体験からいえば、

 ◎運動(放し飼い)しても、不健康、不十分なエサだとたまごは“おいしく”なりません。
 ◎運動(放し飼い)しなくても、エサに“自然の恵み”をたっぷりと取込めば健康でスッゴクおいしいたまごになります。

“おいしさ”を決める最大の要件は、放し飼いか、否か、と言うただ1つの要件のことではなく、環境やエサに“自然の恵み”を充分取込んでいるかどうか、というところにあります。
 (もちろん、運動をして、かつ“自然の恵み”をたっぷりと取り込めれば鶏にとっても理想なのですが。)

“昔の放し飼いのたまご”、それは、昔の農家が庭先に数羽の鶏を放し、彼らは、肥沃な自然の中で、草をはみ、ミミズをはみ、大地をついばみ、…といった状況を彷彿とさせます。 そして、そのような鶏のたまごは本当においしいものでした。
 しかし、昔の農家ならともかく、現在、職業として多数の鶏を飼う時、前述のような“自然の恵み”を享受できる
理想的環境で放し飼いをすることはほとんど不可能と思われます。
 鶏をペットとして飼うならともかく、職業としての養鶏では、放し飼いすることは非常に困難なことと考えます。
  
……と言うわけで、私どもでは、放し飼いはしませんが、
    鶏舎は太陽光を充分取り入れられるように屋根の開口部を大きく開け1日に1度は必 
     ず、直射日光に浴することが出来るように鶏を配置。また一般によくある、多段式では
     なく、一段飼いで、きわめて、ゆったりとした空間で、鶏を飼養。 (写真参照)
    エサに、最新の家禽栄養学によるコンピューター栄養設計を行うだけでなく、海の幸、
     山の幸等の日本全国から取り寄せた鶏に最も合う“自然の恵み”をふんだんに取り入れ
     る。
    水は水道水ではなく、農場全域を自然地下水にして,磁気、セラッミックフィルターを通
     し鶏飲料水だけでなく、作業環境全体を、人に、鶏に、優しくする。
     等々“自然の恵み”を最大限取り入れるべく、注力いたしました。

 こうした結果、“自然の恵み”をふんだんに享受した我が家の鶏は、みんな仲良く“昔の放し飼い”と同様に、元気いっぱい、毎日、おいしいたまごをたくさん生んでくれています。

●●ぜひ、“おいしさのちがい”を体感していただければと存じます。●●

      養鶏、三つの形式
  1)昔スタイルのもっとも理想的な‘放し飼い’の飼養
  2)最新鋭のウィンドレス鶏舎の飼養
  3)1)と2)の中間様式の飼養
1)については現実的には非常に難しいと思います。詳しくは上に記した通りです。
2)経済合理性優先ではなく、あくまでも、鶏の自然の摂理を優先させる、そうした
  考え方で最新鋭のウィンドレス鶏舎内部を見ると、そこはまるで、“自然の恵み”
  は感じられず、鶏をうずたかく積み上げた、埃っぽく薄暗い倉庫のような気が致
  します。が、これはこれで‘安価なたまご’という消費者の要望に貢献するもの
  として評価しても良いとは思うのですが、やはり、‘自然、いのちの生産物であ
  るたまご’を考えるとき、私は、正直、本当にこれでいいのか? という素朴な
  疑問を払拭できません。
3)そこで、私は、現実に出来る範囲で、1)に近づけるよう心がけております。
  それが、“自然の恵み”をふんだんに取り入れるため、屋根の開放部分を出来る
  だけ大きく取り、そして、きわめて、ゆったりとした空間、『一段飼い』で鶏を
  飼育するという現在の方法です。
  (もっとも、これは実は20年前には全盛の方法でした。 私のほうが、20年
  遅れているのかもしれませんが…。)
残りの2つのこだわりです。ぜひ、ご覧くださいね。
1 にわとりがちがう 2 えさがちがう
たかはしたまごのあるじ高橋尚之がおいしいたまごとの格闘を記した文章があります。少し長めですが、関心のある方はご覧ください。
おいしいたまごを創る