たかはしたまご養鶏日記 No.029 2001年11月14日
写真: かぶ:可食部は、土の上に座っていました。
土の中にモグっているのかと思ってイタ!!
(↑黒岩氏に笑われタ!!)
……お肌の手入れ怠れど、味は最高
一皮むけばもち肌美人 (黒岩氏作)……
撮影:11月13日 AM.11:00
黒岩農園、冬野菜を仕込み中。
彼の“有機農業”を聞くたびに、われわれがフツウに有機栽培、と簡単に
いっていることが、いかに浅薄なものかを痛感します。
例えば‘発酵’。
養鶏場が鶏糞の処理に使う鶏糞発酵機、なるものがあります。
そのメーカーではこぞって、‘性能’のよさを競っています。
曰く、ワガ社のは…羽分の処理をするすばらしい‘性能’があります。。。
ところが、そのほとんどが、◯◯日間発酵させて熱を上げて、温度が出な
くなったら完了。 さらにヒドイのは熱があがればヨシ、、、。
温度は高く上がれば上がるほどヨシ。 (最高で80度位までは上がるそう
です。)その‘性能’というのは、いかに温度をはやく上げて、鶏糞処理
のスピードを早めるか、というものでした。
鶏糞の処理に頭を悩ませている養鶏場には、
ジツに魅力的なセールストークなのです。
(‘処理機’ということでは正解なのですが・・・)
( 肥料としては??・・・・・・・・ )
そして出来上がったのが、曰く『‘完熟発酵たい肥’デス?ということ
でした。
いや、ハズカシながら、じつは私もそんなモン、と思っていました。
ところが、彼の話では、‘完熟’発酵にするには温度(80度:高すぎても
ダメ)と発酵の終わらせ方が最も重要とか。 上述の‘処理’のスピード
を誇示するようなやり方では‘完熟’にはならない、あるいは、発酵が進み
すぎて肥料効果が無くなってしまうそうです。
詳細なハナシを聞くと、ウ〜ン、納得!! 目からウロコ。。。という思い
でした。
本当の完熟有機栽培で、作物がウマく生育すると、害虫等も寄りつかなく
農薬などは必要ないそうです。 農薬の必要性を説くような場合は、生育が
あまりよくないそうです。
そういえば、鶏も同じ。 元気な鶏には外部寄生虫はつきません。
毎年同時期に殺虫剤を散布しなければならない、畑、養鶏場ではきっと
成績は良くないことでしょう。
そして彼は、更なる完璧をめざし、私に新たな有機肥料の‘共同開発’を
もちかけてくれました。 もちろん私は断る理由などありません。
イエイエ、実は‘共同開発’というのはおこがましいハナシ。 私はほんの
チョット機材を提供するだけ。 彼のノウハウでさらにすばらしい有機肥料
ができることでしょう。
そんな彼のつくる本物の有機野菜、ワガたかはしたまご直売処でも、この
ところ、人気急上昇です。 特に、土、日曜日には、こうした“ホンモノ
有機野菜”、そして“たかはしたまご”をお求めに遠方から、多くのお客様が
やって来られます。
きのうは火曜日、でもこの野菜は売り切れてしまいました。
やはり、お客様はホンモノを知っておられるようです。 |