たかはしたまご養鶏日記
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No.19〜26 2001年6月〜2001年9月

たかはしたまご養鶏日記 No.026 2001年9月25日

猿が木から落ちました。
今度はイバれません。

本稿 No.024 は“たかはしたまごはイバって売ってる??”でしたが、
今度はイバれません。

何を勘違いしたのか、若鶏の更新を間違えしてしまい、老鶏が第二のご奉公
に出たあと、産む鶏がいなくなってしまいました。
お盆期のときは、それなりに‘強気’にごアイサツをしておりましたが、
今度は、さすがにそうはいきませんでした。
ほとんどのお客さまは、最初は‘また無いのか!’と言う感じでムッとした
表情ですが、養鶏場の‘鶏の更新状況’を説明し、今回は一方的に私のミス
である旨を説明しお詫びをすると、やはりお客さまは納得していただき、

  『なるほど、そーいうこともあるのかぁ。猿が木から落ちたな。
   ウチはお宅のたまごしか食べないンだからナ、しっかり頼むヨ。』

といって励ましていただき、ニコニコしながら、お帰りになられます。
ご理解のあるお客さまに、ただ、ただ、感謝、感謝です。

もっとも、無いといっても全く無いワケではなく、6ロットのうち2ロット
が遅れたり、欠けたり、したものでした。 ですから、生産量もそれに準じて。。
わたしどもでは、当直売所のほかは、やはり“おいしいたまご”として評価
していただける業者さん、それに旧来からお世話になっている通常の問屋さん
の二カ所に出荷しております。 そうした中で、今回のような不足状態になる
と、取引価格ウンヌン、ではなく、定期的に、しかもそれなりに当てにしてい
てくださる業者さんを重視しなければなりません。
、、というわけで、たまごそのものは有るのだけれど、当店に来られたお客様
には、ほんの一部しか販売出来ない…。という実にクヤシイ状況となってしま
いました。
    《ホントウは、当店で販売するのが、一番モウカる!!》

、、というわけで、お彼岸の繁忙期、逸失利益、大&大 でした。

        猿も木から落ちる。
        弘法も筆の誤り。
        かっぱの川流れ。

たかはしたまご養鶏日記 No.025 2001年9月17日

あまりにもムゴい、ショッキングな事件でした。
古くからいわれている、中東問題。
はずかしながら、あまり真剣に考えたことはなかった私ですが、
少しは考えなければならない、、と思うきっかけになりました。
識者からは、“なんだ今頃”とお叱りをうけましょうが、それが
私にとっての現実でした。

アメリカが全て正義ではないのでしょう。 しかしながら、アレは
ヒドすぎます。  ムゴすぎます。 
煙にまかれて崩れ落ちるビルのなかで、自爆する飛行機のなかで、
その瞬間、数千の人々はなにを思ったでしょうか。。。

亡くなられた方、こころ安良かに、、、
イエイエ、こんな逝き方では、安良かであろうハズがありません。
ただただ、ご冥福を祈るばかり。

殴られたら殴り返す、アメリカ。
イスラム原理主義の指導者曰く、《ヤラれたら倍やり返す。》。
21世紀最初の“戦争”だそうな。
広範で継続的な作戦になるそうな。
報復合戦で、ベトナム戦争以上の、最悪の結果になりそうな雰囲気??
世紀の終わりにならないことを祈るばかり。

、、、で、日本。
たとえば、霞ヶ関ビルに、国会議事堂にテロの飛行機が突っ込んだら、
軍隊のない日本はどう対処するのでしょうか???
アメリカの“戦争状態”を断固支持する、のが日本の立場だそうですが。

たかはしたまご養鶏日記 No.024  2001年9月1日


お盆帰省時期のある日のたかはしたまご店内にて:
   〈お客様 A,B ほか3名さま(合計5名さま)プラス 私〉

私 たまご売り切れでありません。
A  こんなにたくさん鶏がオるのにネーワケ、ネーだろう! ←怒った口調で。
私 私が残業して出来るものなら、ナンボでも残業します。 が、
  たまごは鶏が産むモノ。無いときはナイ。。 ありません。
A ナンデェ、そのいいぐさア。 エバるんじゃネェ。 こっチャ客ダゾ。
    (↑ますます怒り心頭。)         
私 無いものはナイ。 ありません。         ←私もややムカつく。

    ‥‥‥ここで、お客さまから助け船。‥‥‥

B いいの、いいの。たかはしたまごはイバって売ってていいの。
  ほかでは買えない、一番おいしいたまごなんだから。

    A 以外の全てのお客さま、大きくうなずく。
    そして、“また来るからね”といって笑顔でお帰りになる。
    残ったA、“チェッ……ブツブツブツ”と捨てぜりふを吐いて帰る。


ご協力いただきましたお客様、大変ご無礼いたしました。
そして、助け船ありがとうございました。

暮れ、お盆等の帰省時には、一人のお客様が大量にお求めになられるので
どうしても品切れになり、ご迷惑をおかけいたしております。 そうした
事情をほとんどのお客様にはご理解いただいているようです。
上述の A さんも後日再びご来店いただきました。  もちろん私は過日の
非礼を詫び、事情を説明し、ご理解いただきました。  以後 A さんも
常連さんになって、ご利用いただいております。

  私の反省:『お客様は常に正しい』   ←小林一博先生の教え

たかはしたまご養鶏日記 No.023  2001年8月1日

     写真: 暑いヨォ〜!!
 7月24日 PM 0:50


 ちなみに、エアコンが無いと写真のような状態になります。
写真:36℃。 でも実は、まだ余裕があります。 39℃になると
頭をエサ箱の下にもぐらせて、苦しそうに呼吸します。そうなっ
たら、“レッドカード”。 そうした状況が10分続いたら、確実
に熱死します。 こうした写真など撮っているバアイではありま
せヌ。  エアコン送風、だけでは間に合わず 散水を全開です。
そうすると、養鶏日記 No.022 のような元気な状態に戻ります。

 こうした時には、、、
 “たまごなど産まなくてイイ。とりあえず死なないでクレ”
という、祈るような気持です。   前回本稿で述べたように、
今年は除湿(ヒートポンプ)タイプエアコンのおかげで、かなり
負担が軽くなりましたが。

 このように暑いとき、鶏はエサを食べる量が非常に少なくなり
ます。  こんなとき、ほとんどの養鶏屋さんは、夏バテを防ぎ
少しでもたくさん卵を産ませるため、なんとかして、少しでも多
くのエサを食べさせるように心を配ります。

 でも、ワガたかはしたまごでは、逆に、こうした暑いときは
なるべくエサを食べさせないようにしています。

 なぜ??、、鶏がそうして欲しい、って言っているから。。。

たかはしたまご養鶏日記 No.022  2001年7月17日

     写真: オッ、なんだナンダ?? キモチいいゾ!
    7月14日 PM: 3:00


  猛暑、酷暑、熱暑、&・・・・
いやァ〜、参りました。
当養鶏場はじまって以来の歴史的気温を記録!  42℃!!!

でも、こんな時、最新のウィンドウレス(窓なし密閉型)鶏舎は32℃以上には
上がらないそうです。 さすが、最新技術のなせるワザ!
…なのではありますが、このウィンドウレス鶏舎に使われる冷房装置は、コスト
の関係からか、冷水による加湿型(水の気化熱を利用)がほとんどです。 まあ、
鶏を熱死させない、という意味では絶大な効果があるようです。  が、32℃で
加湿される状態がどんなものか、想像に難くありません。 とりあえず、鶏は死
なないでしょうが。

、、で、ワガ農場の42℃はどうスル。。。
と言うわけで、たまご便り6月号でも述べたように、冷水による加湿型、ではな
いヒートポンプ(一般の)タイプのクーラーをいれることとなりました。 クー
ラーといっても断熱のない、解放型なのでそれほど期待は出来ませんが、とりあ
えず、死ぬ鶏が死ななくなればヨシ、という思いでした。 当初、依頼した空調
技術者もアタマをかかえておりましたが、チエを搾っていただきなんとか、完成
しました。 ソコソコ効果はありますが、さすがに42℃となると能力を超えるよ
うです。
 ソコで、あとは人海戦術。  そう、ひとの手による“水かけ”。(写真参照) 
一時的に湿度が上がりますが、ヒートポンプタイプの除湿空気を送っているため、、
思ったよりさわやか感があり、熱死鶏もほとんど無く、大成功といえましょう。

、、で、今年は“異常な暑さ”ということなのでしょうが、数年もすると、この
暑さがフツーとなってしまうのでしょうか。

“地球温暖化”の恐ろしさをヒシヒシと感じる今夏です。

たかはしたまご養鶏日記 No.021  2001年7月01日

     写真:おくらの花
黒岩農園では露地の野菜が百花繚乱:6月26日 AM 6:40
(他にも、なす、ピーマン、とうもろこし、いんげんなどなど
    いろいろ花ざかり)
    まもなく収穫。 地域の人たちはこれを、首を長くして
    待ち望んでいます。


    知る人ぞ知る??・・・ご精読感謝企画。
 早いもので、サイト開設から1年がたちました。
ところで、当サイトご来訪の方々のなかには、このトップページだけ
しかご覧にならない方もおられるようですね。 マア、それはそれで
よろしいのでございますが、中までご精読いただいたかたには、それ
なりの企画をご用意させていただいていること、ご存じでしょうか?    
イエイエ、“知る人ぞ知る”だけでもよいのではありますが。。。

      いままで、この、トップページでは、
      その存在をお知らせしておりませんでした。
      
 いくらか、根気の要る作業となるかもしれませんが、興味のある方は、
ぜひ、楽しみながら試みていただきたく、ここにご案内申し上げます。

たかはしたまご養鶏日記 No.020 2001年6月11日  

     写真:ミニばら 朝日をあびて、とっても キレイ。
     わが家の庭にて。AM:6:30



梅雨、、の中の久しぶりの晴れ間、、、緑がとってもキレイです。

昨日のテレビ:
長期間の宇宙飛行による人間のストレス解消のため、宇宙船で小麦を
栽培する実験をしたそうです。

最初は、作業メニューに従って、決められた小麦の手入れをするのですが、
一ヶ月半ほどすると、いろいろなデータに、精神的ストレスが蓄積されて
いる状況が示され、それにつれて、乗組員が自然に小麦の前に集うことが
多くなるそうです。
狭い密閉された空間に長期間いると、“小麦;自然の感触”が“憩い”に
なるとの、乗組員のことば。


最新鋭コンピュータで管理された、ウィンドウレス(窓なし密閉)鶏舎の
ニワトリさん、、、、、  かわいそうだなぁ〜 !!

たかはしたまご養鶏日記 No.019  2001年6月01日  

写真鶏:5月30日 もちろん、自然太陽光撮影。
    まだどことなく、初々しく、あどけない(?)生後128日 

 

ヒナが成長して、初めてのたまごをうみました。
写真左:卵重 34g 生後128日 卵殻形成がまだ不安定で殻色も不安定。《さくら》
写真右:卵重 68g 生後420日 モンクなしの立派なたまご      《もみじ》



因みに、常識のウソ(?)をひとつ。

 疑問 若い、産み始め鶏ののたまごと老練の鶏のたまごとどちらがおいしい??
 答え 老練の鶏のたまご。
   
 一般に、産み始めのたまごを“初たまご”と称して、珍重される傾向があります。 たしかに、“若さ、元気のよさ”、という点からすると明らかに若い鶏のたまごに
 軍配があがるのですが、食材としての“おいしさ”という点だけから評価すると、
 若い鶏のたまごはイマイチなのです。
 そう、老練な鶏のたまごのほうが、“おいしい”のです。

    ナニゴトも、若けりゃイイ、というものではありませヌ。
    “味わい”には、トシの功、が重要なのでありますル。